ウッドデッキの解体費用の相場|安く抑える方法や自分で解体する手順を解説
- 付帯工事
- 2024.01.17
今回は「ウッドデッキの費用が気になる」という方へ向けて、ウッドデッキの解体費用の相場を解説します。ウッドデッキの費用を安く抑える方法や自分で解体する手順も解説するので、自分にとって最適な解体方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
ウッドデッキの解体費用の相場
ウッドデッキの解体費用は、解体業者に依頼するか、自分で解体するかで異なります。それぞれの費用相場と内訳を見ていきましょう。
解体業者に依頼する場合
ウッドデッキの解体を業者に依頼する際の費用は3万~10万円が相場とされています。依頼先やウッドデッキの大きさ、設置状況によって金額が異なるので、正確な金額を知りたい場合は現地調査を依頼しましょう。
解体費用の主な内訳は、作業費や出張費、廃材の処分費などです。なかには「1式」とまとめて表記されていることもあるので、どの項目にどれほどの費用がかかるのかを事前に確認しておくと、追加費用が発生して予算を超えてしまうリスクを軽減できます。
自分で解体する場合
ウッドデッキを自分で解体する場合は、1万~3万円ほどかかるといわれています。費用の大半は、電動ノコギリやバールなどの道具の購入費です。
解体時に発生した木材は細かくカットすることで可燃ごみに捨てられます。ただし、ウッドデッキの基礎にコンクリートが使われていたときは、専門業者に処分を依頼しなければならないケースがあるので、解体費用が増えてしまうことがあります。
ウッドデッキの解体費用を安く抑える方法
ウッドデッキの解体費用は、複数の業者に見積もりを依頼したり、自分でできる作業を進めたりすることで安く抑えられる可能性があります。
ここからは、ウッドデッキの解体費用を安く抑える方法を解説します。
複数の解体業者に見積もりを依頼する
ウッドデッキの解体費用が安い業者を見つけるには、複数の解体業者に見積もりを依頼し、金額を比較することが大切です。解体費用の相場を把握することにもつながるので、価格が高すぎる業者への依頼を避けられます。
解体業者を選ぶ際は、解体費用が高い業者だけでなく、安すぎる業者にも注意が必要です。相場より安すぎる価格を提示する業者は、高額な追加費用を請求したり、不法投棄をしたりするリスクがあります。他の業者の見積もりより価格が安いことに違和感があるときは、依頼を控えましょう。
工事時期を解体業者に合わせる
ウッドデッキの解体を依頼する際は、解体業者の都合に合わせて工事時期を決めると、費用を安くできる可能性があります。一方、繁忙期や土日を指定すると、人員調整が難しくなることで人件費が高くなり、解体費用が高くなりやすい傾向があります。
スケジュールに余裕がある方は、解体業者の都合に工事時期を合わせられることを伝えて、値引き交渉をしてみるのも1つの手段です。
自分でできる作業を進めておく
ウッドデッキの解体費用を安くするには、自分で解体するのが効果的です。しかし、解体から廃材の処分まで、すべての作業を自分で進めるのが難しい方も多いでしょう。
そのような場合は、ウッドデッキの一部分だけでも自分で解体しておくのがおすすめです。自分でできる作業を済ませておくことで、解体業者の作業が減り、費用を抑えることにつながります。例えば、床板や骨組みを解体するよりも比較的難易度が低い手すりを解体しておくのもよいでしょう。
ただし、工具を1式そろえると解体業者に依頼したときより費用が高くなる可能性があるため、電動ノコギリやバールなどの道具がそろっている方におすすめできる手段です。
ウッドデッキを自分で解体する方法
ウッドデッキを自分で解体する場合、以下の手順で進めるのが一般的です。
- 道具を準備する
- 解体作業をする
- 廃材を処分する
1つずつ詳しく見ていきましょう。
道具を準備する
ウッドデッキを自分で解体する場合、以下のような道具を準備する必要があります。
- 電動ノコギリ
- バール
- 電動ドライバー
- 軍手
ウッドデッキに使われている木材は、電動ノコギリを使ってカットしていきます。釘を抜いたり床板をめくったりする際はバール、ビスを外す際は電動ドライバーを使います。作業中のけがを防止するために軍手を準備することも忘れないようにしましょう。
解体作業をする
道具をそろえたら、解体作業に入ります。作業の流れは、以下のとおりです。
- ビスを取り除きながら床板を外す
- 根太などの骨組みをカットしながら撤去する
- ウッドデッキを支える束石や床束を撤去する
解体作業で発生する廃材は、作業を進めながら分別しておくと、処分がスムーズに進みます。
廃材を処分する
ウッドデッキの解体で発生した廃材は、自治体のルールに従って処分しましょう。床板や根太といった木材は、自治体で定めているサイズを超えないようにカットしておきます。
ビスや釘は、自治体のルールに従って、不燃ごみや資源ごみなどで処分します。ウッドデッキの基礎に使われていたコンクリートやレンガは、処分場に持ち込むなどして、有料で処分できる自治体が多いです。
ウッドデッキを自分で解体する際の注意点
ウッドデッキを自分で解体すれば、費用を抑えられたり、自分のペースで作業を進められたりするメリットがあります。しかし、DIYに慣れていない方にとっては難しい作業が多く、時間がかかってしまう可能性があります。また、使い慣れない工具でけがをする場合もあるでしょう。
手間をかけずに安全に解体を進めたいなら、専門業者に依頼するのがおすすめです。
ウッドデッキを解体する際の判断基準
ウッドデッキの解体の必要性を判断する際は、木材の寿命や腐食具合などを参考にするとよいでしょう。ここでは、ウッドデッキを解体する際の判断基準を解説します。
木材の寿命を目安にする
ウッドデッキの耐用年数は、木材の種類によって異なるので、解体時期に悩んでいる方は木材の寿命を目安にしてみましょう。
天然木の場合は、ハードウッドが15年前後、ソフトウッドが5年前後といわれています。人工木の寿命は20~30年とされており、天然木よりも寿命が長い傾向があります。
木材に腐食が見られる
ウッドデッキの木材が寿命を迎えていなくても、腐食が見られていた場合は解体を検討しましょう。
天然木が使われたウッドデッキは、雨や湿気によって腐食が進みやすい特徴があります。腐食が進むと、表面がボロボロと崩れたり、強度を失ったりします。この状態で放置すると床が抜けてけがをする可能性があるため、早めに解体した方がよいでしょう。
シロアリ被害が見られる
ウッドデッキにシロアリ被害が確認できた場合は、早急に解体を進めましょう。シロアリに食べられた木材は耐久性が下がり、人が乗るとグラグラしたり、穴が開いたりしてけがをする可能性があります。
なお、シロアリの有無は、ウッドデッキに蟻道ができていないかを調べることでわかります。蟻道とは、木材の中にシロアリが侵入する際に作られた道のことです。ウッドデッキの柱や床板、手すりなどさまざまな箇所をチェックして、シロアリが侵入した形跡がないか確認してみましょう。
まとめ
ウッドデッキの解体を業者に依頼すると、費用は3万~10万円ほどかかります。自分で解体した方が安く済む可能性がありますが、手間をかけずに安全に解体を進めたいなら、業者に依頼するのがおすすめです。
解体業者に依頼する場合は、複数の業者に見積もりを依頼したり、工事時期を業者の都合に合わせたりすることで費用を安く抑えられる可能性があります。