木造二階建て住宅の解体費用の相場|安く抑える方法や高くなるケースを解説
- 家の解体
- 2024.02.15
岡山にお住まいの皆様こんにちは!
岡山の解体パートナーズブログ更新担当です!
今回は「木造二階建て住宅の解体費用が気になる」という方に向けて、木造二階建て住宅の解体費用の相場を解説します。解体費用を安く抑える方法や取り壊す際の注意点を解説するので、解体工事の不安を取り除きたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
木造二階建ての解体費用の相場
木造二階建ての解体費用は「延べ床面積×坪単価」で計算できます。木造二階建ての解体費用の相場は、坪単価3〜4万円前後です。例えば、1階の床面積が20坪、2階の床面積が15坪であれば、35坪×3〜4万円=105〜140万円となります。
ただし、この金額は住宅本体の解体費用の概算で、付帯工事などの費用が含まれていません。住宅の構造や周辺状況によっても金額が異なるので、正確な金額を知りたい際は、解体業者に見積もりを依頼しましょう。
木造二階建ての解体費用の内訳
木造二階建ての解体工事には、先述した住宅本体の解体費だけでなく、以下のような費用がかかります。
- 仮設工事費用
- 付帯工事費用
- 重機手配費用
- 廃棄物処理費用
- 整地費用
- 諸経費
それぞれの費用を詳しく見ていきましょう。
仮設工事費用
仮設工事とは、足場の組み立てや養生シートの設置など、住宅本体の解体作業をスムーズに進めるための工事です。仮設工事の費用は、物件の大きさや作業環境によって異なりますが15~20万円が相場といわれています。
また、仮設工事には、足場や養生シートの設置の他に、以下のような作業も含まれます。
- 仮設電源
- 仮設水道
- 仮囲い養生の設置 など
仮設工事の項目が増えるほど、解体費用が大きくなるので、どのような工事が必要になるのかを確認しておくことが大切です。
付帯工事費用
付帯工事とは、住宅本体の解体以外に必要となる工事のことです。付帯工事に該当する作業と費用相場は、以下のとおりです。
ブロック塀の撤去 | 1㎡あたり5千~1万円 |
門の撤去 | 3~15万円 |
カーポートの撤去 | 2~7万円 |
庭木の撤去 | 1本あたり1~3万円 |
倉庫・物置の撤去 | 1~5万円 |
浄化槽の撤去 | 5~10万円 |
井戸の埋め戻し | 3~5万円 |
重機手配費用
重機手配費用は、重機の使用料に現場までの運搬費を加えた費用のことで、費用相場は3~5万円といわれています。
重機手配費用は、現場までの距離が長くなったり、重機のサイズが大きかったりすることで、高くなる傾向があります。解体工事を依頼する際は、どのような重機を使用するのかを確認しておくのがおすすめです。
廃棄物処理費用
廃棄物処理費用は、解体工事で発生した木くずやガラス片、プラスチックなどの廃棄物の処分にかかる費用です。廃棄物処理にかかる費用は、廃棄物の種類や量によって変動し、解体工事の約4割を占めるといわれています。廃棄物処理費用は、1㎡あたり3,000~8,000円が相場です。
整地費用
住宅を解体し、廃材を運び出したあとは、整地作業が必要となります。整地とは、埋設物などを取り除き、土地を平らにする作業のことです。
整地費用は、土地の状況によって異なり、1㎡あたり300~600円が相場とされています。
諸経費
諸経費の項目は、解体業者によって異なり、主に以下のような費用が含まれます。
- 工事車両の駐車料金
- 各種届出・手続きの代行手数料
- 近隣住民への挨拶で持っていく粗品の購入費 など
諸経費の内訳は、見積もりをもらった際に確認しておきましょう。
木造二階建ての解体費用が高くなるケース
以下のようなケースでは、木造二階建ての解体費用が高くなる可能性があります。
- 現場に重機が入らない
- 解体業者の繁忙期に工事する
- アスベストが使用されている
それぞれのケースを詳しく解説します。
現場に重機が入らない
住宅の解体では、重機を使用するのが一般的ですが、以下のようなケースでは重機が使えない場合があります。
- 敷地が狭い
- 住宅が密集している
- 周辺の道路が狭い
- 人通りや交通量が多い
- 道路と敷地の間に高低差がある など
このような重機が使えないケースでは、人力で作業を進めることになるため、人手が必要になったり工期が延びたりして費用が高くなる傾向があります。また、工場車両を公道に置くときは、届出の提出と交通誘導員の配置が必要となるため、追加費用を請求される場合があります。
解体業者の繁忙期に工事をする
解体業者の繁忙期や土日に解体工事を依頼すると、人員調整が難しくなることで人件費がかさみ、費用が高くなる可能性があります。解体業者の繁忙期は、12〜3月といわれています。スケジュールに余裕がある場合は、繁忙期や土日に工事を依頼するのは避けましょう。
アスベストが使用されている
人が粉じんを吸い込むことで健康被害につながる恐れがあるアスベストは、2006年に含有率0.1%を超える製品の製造・使用が禁止されました。しかし、それ以前に建てられた住宅には、アスベストが使用されている可能性があります。
建物や付帯物にアスベストの含有が認められたときは、除去工事をしなければなりません。アスベスト除去工事には、特別な道具や技術が求められるため、作業費が高くなる傾向があります。
木造二階建ての解体費用を抑える方法
木造二階建ての解体費用を抑えるには、補助金を活用したり、複数業者から見積もりを取ったりするのが効果的です。ここからは、木造二階建ての解体費用を抑える方法を解説します。
自分でできる作業を済ませておく
住宅の中に残っている家具や家電などの残置物の処分を解体業者に依頼すると、自分で処分するよりも費用が高くなる可能性があります。そのため、不用品を自分で処分することは解体費用を抑えることにつながります。
なお、以下のような家電は「家電リサイクル法」に則した扱いが必要となるので、自治体のルールに従って処分しなければなりません。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
- 冷蔵庫
- 洗濯機
- 衣類乾燥機
また、庭木の伐採や除草を済ませておくと、解体作業がスムーズに進むことで費用を抑えられるでしょう。
補助金や助成金を活用する
老朽家屋などの解体を対象とした補助金や助成金を設けている自治体があります。補助金制度の有無や条件、補助金額は自治体によって異なるので、物件が所在する自治体のホームページや窓口で確認しておきましょう。
なお、岡山県では「空家等適正管理支援事業」の条件を満たした空き家の解体費用の1/3の金額(上限50万円)を補助してもらえます。
複数の解体業者に見積もりを依頼する
木造二階建ての解体費用を抑えるには、複数の解体業者から見積もりをもらって、金額を比較することが大切です。見積もりを比較することは、費用相場の把握にもつながるので、価格の高い業者への依頼を避けられます。
なお、費用が安すぎる業者にも注意が必要です。明らかに安すぎる価格を提示する業者は、追加費用を請求されたり、不法投棄をされたりするリスクがあるため、依頼するのは避けましょう。
工事時期を解体業者に合わせる
先述したとおり、繁忙期に工事を依頼すると、解体費用が高くなる傾向があります。そのため、工事時期を解体業者の都合に合わせることで、費用が安くなる可能性があります。
スケジュールに余裕がある場合は、値引き交渉の際に工事時期を柔軟に調整できることを伝えてみましょう。
木造二階建てを解体する際の注意点
木造二階建てを解体することで、固定資産税が高くなったり、新しい建物を建てられなかったりする場合があります。ここでは、木造二階建てを解体する際の注意点を解説します。
更地にすると固定資産税が高くなる
居住用の建物がある土地は「住宅用地の特例」によって、固定資産税が減税されます。そのため、元々建物があった土地を更地にすると、特例措置が受けられなくなり、固定資産税が高くなってしまう可能性があります。
ただし、固定資産税の減額を目的に、使わなくなった古い家を放置するのは避けた方がよいでしょう。1年以上使われていない空き家のなかでも、周囲に悪影響を与えてしまうほど老朽化が進んだ住居は、自治体から「特定空き家」に指定される可能性があります。特定空き家として行政から勧告を受けると、住宅用地の特例の適用対象外となるので、固定資産税が高くなってしまいます。
木造二階建てを解体する際は、取り壊したあとの土地活用をあらかじめ検討しておくことが大切です。
再建築できないケースがある
解体後の更地に新しい建物を建てられない可能性がある点にも注意が必要です。
建物を建てる際は、建築基準法や都市計画法に定められている基準を満たしている必要があります。建築当時は基準を満たしていた土地でも、法令の改正によって再建築ができない土地が存在します。
現在の建築基準法では、接道幅2m未満の敷地は、再建築が原則不可となっています(2024年1月現在)。解体後の建て替えを検討している際は、事前に再建築できるかどうかを確認しておきましょう。
まとめ
木造二階建て住宅の解体費用は、坪単価3万~4万円が相場です。ただし、建物の状態や周辺状況によって金額が異なるので、複数の解体業者に見積もりを取って、内訳や金額を比較することが大切です。
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