平屋の解体費用の相場|価格を安く抑える方法から高くなるケースまで解説
- 家の解体
- 2024.03.28
岡山にお住まいの皆様こんにちは!
岡山の解体パートナーズブログ更新担当です!
今回は「平屋の解体費用が気になる」という方に向けて、平屋の解体費用の相場を解説します。解体費用が高くなるケースや安く抑える方法も解説しているので、費用に関する不安を解消したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
平屋の解体費用の相場
平屋の解体費用の坪単価は、構造によって以下のように異なります。
構造 | 坪単価 |
木造 | 約3万~4万円 |
鉄骨造 | 約4万~6万円 |
RC造 | 約6万~8万円 |
20坪と30坪の平屋を解体する際の費用相場は、以下のとおりです。
構造 | 20坪の場合の費用 |
木造 | 約60万~80万円 |
鉄骨造 | 約80万~120万円 |
RC造 | 約120万~160万円 |
構造 | 30坪の場合の費用 |
木造 | 約90万~120万円 |
鉄骨造 | 約120万~180万円 |
RC造 | 約180万~240万円 |
なお、同じ坪数で比較した場合、2階建ての住居より平屋の解体費用の方が高くなる傾向があります。平屋は2階建ての住居より、基礎部分と屋根の面積が大きい分、撤去するコンクリートや瓦が多くなります。コンクリートや瓦の撤去は、手間がかかりやすい作業のため、基礎部分と屋根の面積が大きい平屋の方が解体費用が高くなりやすいのです。
平屋の解体費用は、業者によって異なるので、正確な金額が知りたい方は見積もりを依頼しましょう。
平屋の解体費用の内訳
平屋の解体費用の一般的な内訳は、以下のとおりです。
- 建物本体の解体費
- 仮設工事費
- 付帯工事費
- 廃棄物処理費
- 整地費
- 諸経費
それぞれ詳しく解説します。
建物本体の解体費
建物本体の解体費は、主に建物の構造と広さによって異なります。解体工事の概算費用は、重機を使用することを想定して算出されます。そのため、重機が使えない現場では、手作業で取り壊したり廃材を運んだりしなければならないことで人件費がかさむ可能性が高くなるので注意が必要です。
仮設工事費
仮設工事とは、解体工事をトラブルなく進めるうえで必要な設備などを設置する工事を指します。具体的には、養生シートや足場の設置工事が該当します。
建物の解体工事では、粉じんが飛散したり大きな音が発生したりします。養生シートは、粉じんや騒音の発生を抑える役割があり、建物全体を覆うように設置するのが一般的です。仮設工事費は、養生シートや足場の種類、設置範囲に応じて金額が異なります。
付帯工事費
付帯工事は、建物本体の解体費や仮設工事費を除く作業を指します。具体的には、以下のような作業が該当します。
- 庭木や庭石の撤去
- フェンスの撤去
- 倉庫の撤去
- 建物内に残っている家具や家電の処分 など
付帯工事費は、建物以外に撤去・処分が必要なものが多くなるほど金額が高くなる傾向があります。
廃棄物処理費
廃棄物処理費とは、解体工事で発生した廃棄物を運搬・処分するための費用です。解体工事で発生した産業廃棄物は、それぞれの材質ごとに分別して専用の処理施設に運搬しなければなりません。廃棄物の量が多ければ、分別や運搬の手間がかかるため、廃棄物処理費が高くなる傾向があります。
整地費
平屋を解体し、廃材を運び出したあとは、整地を行う必要があります。整地とは、現場に残っている木くずや石、ガラスなどを撤去して、土地を平らにする作業を指します。
整地費は、土地の状態や広さによって異なり、1㎡あたり300~600円が相場です。ただし、浄化槽や井戸といった地中埋設物が残っている場合は、追加で撤去費用がかかるのが一般的です。
諸経費
諸経費は、仮設工事費や付帯工事費などの他の項目に含まれない費用を指すことが多いです。諸経費には、以下のようなものがあります。
- 工事車両の駐車代
- 各種届出や手続きの代行手数料
- 近隣挨拶の際に渡す粗品代 など
諸経費に該当する費用は、解体業者によって異なるので、見積もりをもらったときに確認しておきましょう。
平屋の解体費用が高くなるケース
平屋の解体費用が高くなる代表的なケースは、以下のとおりです。
- アスベストが使われている
- 重機を使えない
- 解体業者の繁忙期に解体を依頼する
1つずつ詳しく解説します。
アスベストが使われている
アスベストが使われている平屋は、アスベスト除去工事が発生するため、費用が高くなる可能性があります。アスベスト除去工事では、アスベスト飛散を防止しながら作業を進めなければなりません。そのため、重機を使って一気に取り壊すことができず、時間と人手が必要になることで解体費用が高くなります。
なお、アスベストを吸い込むと健康被害につながることから、2006年にアスベスト含有率が0.1%を超える製品の製造・使用が禁止されました。そのため、2006年以前に建てられた平屋には、アスベストが使用されている可能性があります。
重機を使えない
平屋の解体工事では、重機を使うのが一般的です。しかし、以下のようなケースでは現場に重機を搬入できない可能性があります。
- 敷地が狭い
- 周辺の道路幅が狭い
- 住宅が密集している
- 道路と敷地の間に高低差がある
加えて、築年数が古く、倒壊するリスクが高いと判断されたときは、人力で作業を進めなければなりません。このようなケースに該当し、人力で作業を進めることになると、人手を要したり時間がかかったりすることで費用が高くなる傾向があります。
解体業者の繁忙期に解体を依頼する
解体業者の繁忙期や土日に工事を依頼すると、費用が高くなる可能性があります。繁忙期や土日は、費用が高くても依頼する人が一定数いるため、価格を下げない業者が多い傾向があります。その結果、繁忙期より閑散期に依頼した方が費用を抑えられることが多いのです。
解体業者の繁忙期は12~3月とされており、スケジュールに余裕があるときは、この時期や土日に工事をするのは避けましょう。
平屋の解体費用を抑える方法
平屋の解体費用を抑えるには、以下の方法が効果的です。
- 不用品を処分しておく
- 複数の解体業者に見積もりを依頼する
- 解体業者の閑散期に工事を依頼する
- 補助金制度を活用する
それぞれ詳しく解説します。
不用品を処分しておく
建物の中に残った家具や家電などの不用品の処分を解体業者に依頼すると、自分で処分するより費用が高くなる可能性があります。解体費用を抑えるには、不用品を事前にリサイクルショップで売ったり、粗大ごみとして出したりするのがおすすめです。
なお、以下の家電は「家電リサイクル法」に従って処分しなければなりません。
- エアコン
- テレビ
- 冷蔵庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
これらを処分するときは、購入した店舗に引き取りを依頼します。購入店舗がわからないときは、自治体の案内方法に従って処分します。処分方法は自治体によって異なるので、あらかじめホームページや窓口で確認しておきましょう。
複数の解体業者に見積もりを依頼する
同じ平屋の解体工事でも、業者によって費用が異なります。そのため、複数の解体業者から見積もりを取って、適正価格で依頼できる業者を見つけることが大切です。
また、複数業者の見積もりを比較して相場を把握できると、高すぎる業者・安すぎる業者を見極められるようになります。特に見積金額が安すぎる業者は、あとから高額な費用を請求されたり、不法投棄をしたりするリスクがあるので、口コミや評判を確認したうえで依頼しましょう。
解体業者の閑散期に工事を依頼する
解体業者の繁忙期や土日に工事を依頼すると、通常より費用が高くなる可能性があります。そのため、解体費用を抑えるには、解体業者の閑散期に依頼するのがおすすめです。スケジュールに余裕がある人は、見積もりを依頼する際に、工事時期を柔軟に調整できることを伝えると値引き交渉がスムーズに進むでしょう。
補助金制度を活用する
平屋の解体費用を抑えるには、自治体が設けている補助金制度を利用するのも1つの手段です。岡山市では「空家等適正管理支援事業」の条件を満たした空き家であれば、解体費用の1/3の金額(上限50万円)を補助してもらえます。補助金制度の有無や条件、金額は自治体によって異なるので、事前にホームページや窓口で確認しておきましょう。
なお、すでに解体工事を開始している、もしくは解体工事が完了している場合は、対象外となってしまうケースがほとんどです。補助金制度が利用できない状況を避けるためにも、工事前に補助金制度を利用することを解体業者に伝え、工事時期を調整しておきましょう。
まとめ
平屋の解体費用の坪単価は、構造によって異なり、木造の場合は坪単価約3万~4万円が相場です。ただし、アスベストが使われている建物や、重機が使えない現場での解体工事は、費用が高くなる可能性があるので注意が必要です。平屋の解体費用を抑えるには、事前に不用品を処分したり複数業者に見積もりを依頼したりしましょう。
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