マンションの解体にかかる費用相場|内訳から誰が払うのかまで解説
- マンション・ アパート解体
- 2024.04.04
岡山にお住まいの皆様こんにちは!
岡山の解体パートナーズブログ更新担当です!
購入したマンションの老朽化が進み、「マンションの解体費用はいくらになるのか」「誰が費用を負担するのか」と気になる方は多いのではないでしょうか。
本記事では、マンションの解体費用の相場や内訳、費用の負担者を解説します。マンションの解体費用を安く抑える方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
マンションの解体費用
マンションの解体費用は、構造や規模によって異なり、「坪単価×延床面積(坪数)」で算出できます。延床面積(坪数)は、一般的に1フロアあたりの面積×階数で求めます。延床面積がわからない場合は、登記簿謄本や全部事項証明書、宅地建物取引業者が交付する重要事項説明書で確認しましょう。
構造別の解体費用の相場は、以下のとおりです。
構造 | 解体費用の相場 |
鉄骨造(S造) | 2.5~5万円/坪 |
鉄筋コンクリート造(RC造) | 4~8万円/坪 |
鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造) | 4.5~10万円/坪 |
例えば、1戸あたりの延床面積が30坪で、1棟に20戸ある鉄筋コンクリート造マンションの解体費用の相場は、4~8万円×30坪×20部屋=2400万~4800万円です。
マンションの解体費用の内訳
マンションを解体する際は、以下のような費用がかかります。
- 労務費用
- 仮設工事費
- 付帯工事費
- 産業廃棄物の運搬・処分費
それぞれの費用を詳しく見ていきましょう。
労務費用
労務費用とは、解体工事に関わる作業員に支払う人件費のことです。解体工事は、現場監督や作業員、下請け業者など多くの人によって作業が進められます。労務費用は、解体費用の大部分を占めるケースがほとんどです。
仮設工事費
仮設工事費とは、解体工事をスムーズに進めるために必要となる以下のような設備の設置費用です。
- 足場の設置費
- 養生シートの設置費
- 仮設トイレや仮設水道の設置費
- 電気を用意するためにかかる費用
仮設工事で設置された設備は、解体終了後に撤去されます。
足場や養生シートの設置費は、建物の大きさや形状、使用するシートの種類によって異なります。仮設工事費用を節約するために養生をしなかったり、足場を省略したりすると、事故や近隣トラブルが発生する可能性があるので注意しましょう。
付帯工事費
付帯工事費とは、マンション本体以外の樹木や塀などの撤去にかかる費用で、撤去するものの種類や量によって金額が異なります。具体的には、以下のような工事があります。
- 残置物の撤去
- ブロック塀の撤去
- 樹木や庭木の撤去 など
マンション本体以外に撤去すべきものがある場合は、付帯工事費がかかることで費用が高くなる可能性があります。
産業廃棄物の運搬・処分費
産業廃棄物の運搬・処分費は、マンションの解体工事で発生したガラス片やコンクリート、プラスチックなどの産業廃棄物の運搬と処分にかかる費用です。マンションの解体工事では、さまざまな産業廃棄物が発生するため、廃棄物の種類に応じて適切に処分しなければなりません。処分費は、廃棄物の種類や処分方法、量によって異なります。
マンションの解体費用を左右する要因
マンションの解体費用は、規模によって異なりますが、他にもさまざまな要因によって変動します。ここでは、マンションの解体費用を左右する要因を解説します。
地域・立地
マンションの解体費用は、マンションの立地条件によって変動します。例えば、都市部の方が地方より人件費が高いため、都市部にあるマンションの解体費用は高額になりやすい傾向があるのです。また、産業廃棄物の処理費も地域によって差があります。
加えて、周辺の道路幅が狭かったり隣の建物との距離が近かったりすると、重機が使えないことで手作業が増え、解体費用が高くなりやすい傾向があります。
構造
マンションの構造には、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリートの3種類があり、構造によって解体費用が異なります。
それぞれの特徴は、以下のとおりです。
構造 | 特徴 |
鉄骨造(S造) | 柱や梁に鉄骨を利用した構造 |
鉄筋コンクリート造(RC造) | 鉄筋の型枠にコンクリートを流し込んで固めた構造 |
鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造) | RC造の芯の部分に鉄骨を加えた構造 |
S造、RC造、SRC造の順に耐久性が高くなり、解体に手間がかかるため、解体費用も高くなります。
アスベストの有無
解体する建物にアスベストが使用されている場合は、除去工事が必要となるため、解体費用が高くなります。
アスベストとは、かつて建設資材などに使用されていた鉱物です。人がアスベストの粉じんを吸い込むと肺がんなどの健康被害につながる恐れがあることから、2006年には含有率0.1%を超える製品の使用が禁止されました。しかし、それ以前に建てられたマンションには使用されている可能性があるので注意しましょう。
マンションの解体費用は誰が払う?
マンションの解体費用を誰が払うのかは、マンションが分譲または賃貸のどちらかによって異なります。ここでは、それぞれの費用負担者を解説します。
分譲マンションの場合
分譲マンションの解体費用は、マンションの1住戸(専有部分)を所有している区分所有者が負担します。分譲マンションを新築に建て替える際の解体費用や建築費用も区分所有者が負担しなければなりません。
マンションによっては、修繕に備えて毎月積み立てている修繕積立金の1部を解体費用や建て替え費用に充てるケースもあります。
なお、1つの建物に複数の所有者がいる分譲マンションでは、区分所有者の5分の4以上の合意がなければ、解体したり建て替えたりすることができないと法律で定められています。
賃貸マンションの場合
賃貸マンションの解体費用は、マンションの所有者であるオーナーが負担します。住民が家賃として払っている費用をオーナーが解体費用に充てる場合もありますが、賃貸マンションの住民に大きな費用負担が発生することはありません。
マンションの解体費用を安く抑える方法
マンションを解体する際は多くの費用がかかります。そのため、コストを抑えるポイントを把握しておくことが大切です。
ここからは、マンションの解体費用を安く抑える方法を紹介します。
補助金を活用する
マンションを解体して建て替える場合は、国の補助金を活用できる可能性があります。マンションの解体費用を補助する制度として「優良建築物等整備事業」があります。
優良建築物等整備事業とは、市街地環境の整備改善や良好な居住環境の確保を図るために、耐震性の不足といった要除却認定基準に適合するマンションの建て替えにかかる費用を補助する制度です。
優良建築物等整備事業の補助金制度では、基本的に費用の1/3が支給され、長期優良住宅の整備を含む建て替えの場合は2/5に補助率が引き上げられます。詳しい制度内容や手続きの流れは、自治体の窓口やホームページで確認してみましょう。
複数業者に見積もりを取る
解体費用は業者によって異なるため、費用を抑えるには複数業者に見積もりを取って金額を比較することが大切です。見積金額を比較することは、費用相場の把握にもつながるため、割高な解体業者への依頼を避けられます。
ただし、価格が安すぎる業者にも注意が必要です。価格が安すぎる業者は、コストカットのために必要な作業を省略したり不法投棄をしたりするリスクがあるので、依頼する際は口コミや評判を確認しておきましょう。
解体業者の繁忙期を避ける
解体業者の繁忙期とされている12月~3月は、人手の確保が難しくなることで費用が高くなる傾向があります。そのため、解体費用を抑えるには、解体業者の繁忙期を避けるのがよいでしょう。
また、梅雨や台風、猛暑、降雪の時期は工事が中断しやすく、工期が長引くことで人件費がかさみ、解体費用の負担が大きくなる可能性があります。解体費用の負担を軽くするためにも、天候に左右されにくい時期に依頼しましょう。
まとめ
マンションの解体費用は、マンションの構造やアスベストの有無、立地条件によって異なります。分譲マンションの場合は、区分所有者の5分の4以上の合意がなければ解体工事が実施されることがありませんが、取り壊しが決まったときは各部屋の所有者が費用を負担しなければなりません。
解体費用を安く抑えるためには、複数の業者に見積もりを取ったり、繁忙期を避けたりすることが大切です。補助金制度が利用できる可能性もあるので、事前に確認しておきましょう。
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